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IKEA通販を支援

「パソコンが趣味の人たち以外は、マシンをアップグレードする必要なんかないんだ」B社のH氏は語った。 H氏は、B社はクロームの登場を待って市場の反応を見極めるつもりだと語った。
彼は、1985年にニューヨークのプラザホテルでB氏がウィンドウズを初公開したときのことをおぼえていた。 それは貧相なOSだった。
H氏のことばを借りるなら「あれはぜんぜん使えなかった」それでも、H氏はいずれ市場がウィンドウズヘ移行すると踏んで、なんとかそれを利用できる位置につきたいと考えた。 「M社がやることはまずまちがっていないが、いつも最初はだめなんだ」H氏は自分の戦略をシャドーボクシングと呼んだ。
「流れを見極めたいんだよ」会社としては、ぜひともクロームを導入して、ユーザーがサービスの検索結果をもっとちがったかたちで閲覧できるようにしたかった。 だが、すぐにではない。

H氏は、テクノロジーで「遊ぶ」ために、1998年初頭の時点で人手を割くつもりはなかった。 それに、H氏にとって不愉快だったのは、クロームを使えば、ネットワーク上の待ち時間を利用して新しいウェブページに広告を割りこませることができるという事実だった。
ユーザーがウェブページ上のハイパーリンクをクリックすると、新しいページが表示されるまでどうしても待ち時間が生じる。 クロームがあれば、そこへ広告業界からのメッセージを挿入できるのだ。
「各ページはできるだけ迅速に表示するべきだろう?」H氏は問いかけた。 こういう隙間広告はどうも気にいらない。
ユーザーの体験に変化をあたえる巧妙な作戦ではあるが、前向きな姿勢ではH氏が指摘するように、クロームにかぎらず、数多くの新興テクノロジーが、ひとりよがりになる危険性をはらんでいる。 コンシューマーを満足させる有益な製品ではなく、引きこもりのデジタルオタクのおもちゃになりかねないのだ。

クロームの主任プログラムマネージャー、H氏は、デザイン内覧会の2日目が終わりに近づいたころに、こうした意見に遠慮なく反論した。 「われわれの目的は金を稼ぐことだ」H氏はいった。

M社はたしかに信じていた。 史上はじめて、ハイエンドのマシンのほうがローエンドのマシンよりも高品質のウェブサイトを表示できるということが理解されたら、人びとは新しいパソコンを購入するだろうと。
これまでは、ウェブは巨大な等価装置だった。 あなたの母親のウィンドウズ3.1が走るパソコンでも、たとえば、ポルシェのウェブサイトを、B氏のデスクにのっているパソコンと同じように表示することができた。

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